AEWと新日本プロレスの可能性を探る
ハロルド・ジョージ・メイ社長の新日本プロレス退任の発表があってから、その退任に関する様々な噂が飛び交っています。
真実はメイ社長本人とその関係者のみ知るものです。
僕個人的には、メイ社長のコラム
第87回「ラストメッセージ」
を尊重し、感謝と共に送り出したい気持ちです※あくまでも一個人の考えです※。
がしかし
火のない所に煙は立たぬ、というように、様々な噂を無視することもできません。
その中で度々出て来る「AEW」という団体。
せっかくなのでAEWという団体を考えてみたい。
この記事は、それぞれの団体の優劣やシナジーの有無を問うものではありませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
では本論に。
壮大な勘違いをした自分を恥じる
僕の中では
WWE・・・エンタメの極み
NXT・・・WWE版ストロングスタイル
NJPW・・・ストロングスタイルの極み
そしてAEWはこれら全てのミックスだろう、と思っていました。
ドラマ性がありつつも、試合ではバチバチの展開を繰り広げる。
いわば「良いとこ取り」です。
ですが実際のAEWは、違いました。
違うというか、そういう要素がありつつも、上記のような物差しでは測り切れない方向性を感じたのです。
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AEWという「開かれたプロレス」
たとえばDarby Allinというレスラー。
顔にはペイントをほどこし、レスラーらしからぬスリムでスタイリッシュな出で立ちをし、そしてスケボー乗りこなし、それを武器にまでする。
そんな彼でも、新日本プロレスでお馴染みのバイオレンスことジョン・モクスリーとこんな試合をするのです。
個人的な感想で申し訳ないのですが、ここ最近のAEWの中ではもっとも好きな試合です。
体型もバックボーンも何もかも全く違うレスラーが、同じリングに立ち熱い戦いをする。
新日本プロレスのようにレスラー然とした選手たちがバチバチの試合を繰り広げるのも素晴らしい。
でも、このような試合も僕は素晴らしいと思う。
或いは…
このようなリアルバイオハザード、リアルウォーキングデッド、リアルエクソシスト系のキャラクターも。
このメイクのクオリティ、ヤバくないっすか?w
初めて見た時は「怖」って思いました、割とマジで。
このAbadonというレスラー
S U K E K I Y O pic.twitter.com/qaLm1m90dX
— Abadon_AEW (@abadon_AEW) 2020年9月21日
SUKEKIYOが好きみたい。
なんか納得です。
その他にも、オレンジ・キャシディーのようにジェリコさんをオレンジ色の液体に沈めたり、スタジアムスタンピードマッチというスタジアムをめいっぱい使って繰り広げられる試合をしたり、コーディ兄弟の感動的なストーリーがあったり、モクスリーとケニーの新日本っぽい試合もあったり、愛憎劇や裏切りもあり、男女ミクスドマッチもあり、ダークオーダーという怪しげな秘密結社的ユニットがあったり、さらにはボクシング界のレジェンド、マイク・タイソンとアングルを組んで全世界に話題を提供したりもする…。※これらは一部です※
何が言いたいのかというと、「AEWはコレ!」というものが良い意味でないんです。
僕なりにAEWという団体を解釈するのならば
「みんな人それぞれ長所は違うよね。それでOK。リング上で一緒に表現しようよ?」
こういう感覚を持った「開かれた団体」なのかなと。
ではもしAEWと新日本プロレスが交わったのならば?
AEWと新日本プロレスは交わるのか?
いろいろな問題もあるし、政治的な問題もあり、自分自身、ビジネスとしてプロレスに集中するためにもこれからやっていかなきゃいけないことがある。
(中略)
ただ残念ながら、俺は新日本でもAEWでも責任者という立場にはないので、どういう動きになるかは、自分の言ったことが実現するかはわからないけれども、両方の会社に対してこれからも同じように収入を増やし、そして役立てていきたいと思っている(クリス・ジェリコ 1.5会見 新日本プロレス公式より)
WWEでエンターテイメント性に特化したプロレスをやってきたレジェンドにとって、新日本プロレスのレスリングスタイルは相当厳しいものだったに違いない。
それはバリバリの現役のジョン・モクスリーにしても同じことでしょう。
個人での契約と言えども、彼らは新日本プロレスの土俵の上で試合をした。
では、逆ならばどうなのか?
AEWのユニークなスタイルにオカダが棚橋が内藤がジェイが合わせなくてはいけないのか?
僕は良い意味でそれはないと思います。
多少のストーリーの導入はあれど、新日本プロレスのレスラーの良さを潰したり食い物にするようなことは、考えにくい。
寧ろそういったことをしてしまえば、AEWの多様性は失われてしまう気がします。
まとめ
新日本プロレスとAEWの問題は、非常にデリケートなのかも知れません。
なので、僕がこの記事で書いてきたことは、たんなるファンの呑気な戯言とも言えるでしょう。
でも、ファンだからこそ想像してしまうこともある。
内藤選手とジェリコさんが喧嘩しながらタッグを組んだら面白くないですか?
矢野選手とオレンジ・キャシディが向かい合ったら面白くないですか?
EVIL選手とマット・ハーディが<以下同文>
僕はお互いの団体の長所が存分に発揮できるならば、両団体のアライアンスには賛成です。
いずれにせよ、パンデミックの影響もあり今すぐ何かが動くとは考えられません。
この両団体の行く末はどうなるのか?
注目したいところです。
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