神戸ワールド記念ホール大会を振り返る
昨日9月27日に開催されたG1CLIMAX30Aブロック公式戦。
もはや「熱戦が繰り広げられました」という言葉も月並みに感じられるほど、当たり前のように素晴らしい戦いの連続でした。
この記事では三点にトピックを絞り、昨日の大会を振り返ってみたい。
- タイチvs高橋裕二郎
- ウィル・オスプレイvs鷹木信悟
- 続・介入問題
介入問題については、以前もブログで書きました。
今回はさらに踏み込んでいるので、あまり良く思わない方もいるかも知れません。
最初に謝っておきます、申し訳ございません。
あくまでもいち個人の考えとしてご理解いただければ、幸いです。
では、まずはタイチvs高橋裕二郎から。
メキシコ・ノーリミット・タイチ
勝者・タイチは裕二郎を罵倒しつつ、意外な発言も…
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2020年9月27日
「テメーと内藤がメキシコで敷いたレールに俺がうまく乗っかったことを忘れたのかコノヤロー。一応感謝してんだよ、お前らにはよ。それでスター扱いされたんだ。忘れたのか? 今日はその恩返しだ」
全文はhttps://t.co/8DB63XjnMN#G1CLIMAX30 pic.twitter.com/mN2sLOwqD5
このタイチ選手のコメントに全て集約されているので、多くは書きません。
ただ、僕が直感的に感じたのは、今まで内藤選手がタイチ選手にかけてきた叱咤激励を、タイチ選手が裕二郎選手にしているように見えた、ということです。
同じメキシコと言う地で名をあげた三人。
タイチ選手の中にも、「このままでいいのか?」という裕二郎選手への気持ちがあるのかも知れません。
タイチ、お前の試合中の言葉責め、興奮したよ。めちゃくちゃ興奮したよ。(高橋裕二郎 新日本プロレス公式)
ムカついた、ではなく「興奮した」という反応。
ネガティブな解釈ではなくポジティブに解釈する裕二郎選手の姿勢には、何か「先」が隠されているのでしょうか?
なんでも出来るウィル・オスプレイと、なんでも対応出来る鷹木信悟
この試合で判明したことは、矢野選手以外で、鷹木選手にも不思議な力があるということ。
見えない状態でも、相手が見えている。
サイコキネシス?
新日本プロレスのリング、恐るべし…。
冗談はさておき、ウィル・オスプレイvs鷹木信悟。
昨年に引き続き好試合が期待された一戦ですが、昨年の試合にまさにパワーがドンと追加されたような、俊敏かつ重みのある素晴らしい試合となりました。
オスプレイ選手はなんでも出来るし、鷹木選手はなんでも対応出来る。
二人ともただ淡々と技を繰り出すのではなく、感情表現も豊か。
それゆえファンも試合にドンドン入り込んでいける。
昨日の試合を観ていると、両者とも「ユニットの一構成員」ではもったいない気がしました。
試合もマイクも秀逸なこの二人、間違いなくユニットの「長」に相応しいレスラーです。
特に身体とともに性格もちょっとふてぶてしくなった感じのするオスプレイ選手は、ヒールも似合うのではないでしょうか?
名だたる新日本プロレス出身のワールドクラスのガイジンレスラーの道をたどるのならば…あのユニットもありなのかな?
続・介入問題
僕は介入に関して、否定は全くしません。
むしろそれでプロレスが面白くなるのならば大いに結構。
エンターテイメント、ですからね。
でも…
昨日のジェイオカダ戦でも感じたこと、それは介入が「普通」に見えてしまった、ということ。
これは僕の持論ですが、介入や反則はエッセンスであり、それによって観客をヒートさせるものだと思っています。
最近の新日本マットを見ていると、介入・反則に対し
「ギャー!ヤメテー!」
ではなく
「あ、またこの感じね」
というファンの反応になってしまっているような…。
個々人の選手は素晴らしいだけに
なんだかもったいない
と思うのは僕だけでしょうか?
そろそろ次の手が欲しい
世の中には「サイレントマジョリティー」という言葉があるとおり、SNSやメディアで発信する人、ポータルサイトに意見を書き込む人以外の「静かなる大衆」が存在します。
なので、目立つ少数の意見=それが大衆心理と考えることは出来ません。
ゆえに、現在の介入・反則に対して
「ギャー!ヤメテー!」
とヒートしている方はいるかも知れませんし、寧ろそれで業績が伸びているのならば、「間違いのない戦略」を新日本プロレスがとっているとも理解できます(現状の数字は分かりませんが)。
ただ
なんだかもったいない。
飽きられてしまうんじゃないのかなと。
介入・反則に関しては、選手個々人の問題というよりも、新日本プロレスという大きな枠で考えた方が良い。
最近、こんな妄想をします。
誰かA:「最近の介入や反則、ちょっと飽きられている感じがしませんか?(^-^;」
誰かAの上司:「え?昔なんて当たり前だよ?流血もバンバンさせてファンなんてワーワーわめいて。それに比べたら今なんて足りないくらいでしょ?確かにコンプラはあると思うけど。でもさ、もっとやんなきゃ?」
誰かA:「…はい(>_<)」
あくまでも勝手な妄想であり、新日本プロレスでこういった議論がされているのかわかりません。
繰り返しになりますが、僕は介入や反則は否定しない派の人間です。
でも、そろそろ次の手が欲しいと感じるのは僕だけでしょうか。
≪END≫
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