【G1CLIMAX30】北海きたえーる二連戦をふり返る
北海きたえーる大会の二連戦が終わりました。
今回の興行も何事もなく開催&終了し、選手スタッフ団体会場ファンなど関わる人全ての努力が実った大会となりました。
次の神戸ワールド記念ホール大会もスムーズに開催されることをいちファンとして願っています。
ということで、北海きたえーる大会の二連戦をふりかえってみたい。
三点ほどトピックをあげてみます。
- ゲイブリエル・キッド
- 後藤洋央紀
- YOSHI-HASHI
鈴木選手とタイチ選手の試合も取り上げたかったのですが
昨日の記事に沢山書いたのでもしよろしければそちらをご覧ください。
ではまずゲイブ選手から。
青年 ゲイブリエル・キッド
リング上では激しい闘志を燃え上がらせ、ヤングライオンとして成長を続けるゲイブ選手。
23日の上村選手戦えはダブルアーム・スープレックスを叩き込み、本人としてもセルリアンブルーのマットで大きな一勝を掴みました。
イギリス仕込みのダブルアーム・スープレックスを見たか? ビリー(ビル)・ロビンソン……マーティン・ジョーンズ……。俺の原点が勝利をもたらしてくれた。
コメントもうまい。
とはいえ彼はまだ青年です。
スマホサイトの日記は有料コンテンツなのでその内容を書くことは出来ませんが、そこには異国で暮らす純粋ないち青年としての彼がいる。
パンデミック下の中、異国で過ごすプレッシャーは相当なものがあると思います。
いくらSNSが発達して家族と連絡が取り合えるにせよ、親御さんも心配だったに違いない。
そういった中で新日本プロレスの第一試合で「ストロングスタイル」を見せてくれるゲイブ選手。
プリンス・デビットに然り、ジェイ・ホワイトに然り、ゲイブ選手もいつか
「え!あの選手もヤングライオンだったんだ!」
と言われるほどの選手になって欲しい。
海外のプロレスファン、特に新日本プロレスを目指す若者の希望となって欲しい存在でもありますね。
介入や反則、レフェリー問題などで一部混沌とする新日本プロレスですが、ヤングライオンの試合が興行を引き締めているような気もします。
NEVER6メン王者それぞれの戦い
今から書くことは個人的な感想です。
単なる願望、或いは在り方、とご理解下さい。
初戦のKENTA選手戦のライガーさんの手厳しい一言が象徴するように、ファンからも批判を一気に浴びることとなった後藤選手。
批判なのか、アドバイスなのか、叱咤激励なのか、愛なのか。
どう受け取るかは全て後藤選手の判断であり、後藤選手以外の方が知る術はありません。
僕は、プロレスに対しいろんな言論があることは自由だと思っています。
しかし、忘れてはいけないのは、「プロレスラーとしての彼ら」に対しということです。
様々なSNSのアカウントも、「プロレスラーとしての彼らのアカウント」です。
言わば、同じSNS上に居ながらも、あちら側とこちら側の線引きは明確です。
WWEのサードパーティー問題で、WWE側がリング名の使用を禁止したのは、「プロレスラー/スーパースターとしての彼ら」を守る事が、結果的にWWEのビジネスを守ることになり、さらにそれが最終的に選手に還元される形となるからにほかなりません。
ただ単に選手の自由を制限しているわけではない。
新日本プロレスにもそういったことに対するコンプライアンスはあるとは思いますが、選手個々人で注意していかないといけない場合もある。
KENTA選手はいろんなファンに指摘を行っているようで、KENTAと名指しをしてきたファンに向かって指摘をしています。
要するに、KENTA選手はあちら側とこちら側の線引きをしっかりしているわけです。
それが「KENTA」というブランドを、そしてプロレス=ビジネスを守るためでもあるからです。
僕はプロレスについて活発な議論がされることはいいことだと思います。
不甲斐ないプロレスがそこにあれば、「つまんね」「しょっぱい」という意見があってもしかるべき。
ただそれはあくまでも「プロレスラーとしての彼ら」ということを理解した前提であるべきかなとも思っています。
理解していないと、「プロレスラーとしての彼ら以外の部分まで」否定することに繋がってしまう可能性もある。
勿論僕自身もブログを書く身として、自らも自覚しなければいけないとも思っています。
小気味よいYOSHI-HASHIのプロレス
声援が出せないので、リング上の打撃音が会場に響き渡る。
最近のYOSHI-HASHI選手のプロレスは小気味よい。
昨日のEVIL選手戦にしても、まるで舞っているかのごとく小気味よい攻撃を繰り出してました。
明らかに変わった気がします。
僕は、しっかりとガウンを着こみ、腰にベルトを巻いて入場するYOSHI-HASHI選手が好きです。
新日本プロレスで今最もベルトを大事にしているレスラーと言っても過言ではない。
かつてクリス・ジェリコもいったように、プロレスというジャンルにはベルトというものがレイアウトされていて、それを競い合うものです。
誰かがベルトを大事にすればするほど、誰かがそれを欲しくなる。
今のYOSHI-HASHI選手の腰にあるベルトには、そういう雰囲気が漂っています。
介入はあれど、EVIL選手の持ち前の巧さもあり、好試合になったこの戦い。
とくにバタフライロックの攻防はあらためてEVIL選手のセンスを感じさせた場面だったと思います。
YOSHI-HASHI選手は負けました。
しかし、今までならば「まぁ仕方ない」という感想だったかもしれませんが、今回は「いや、いけただろ?」という気持ちになっています。
寧ろYOSHI-HASHI選手の次の試合が楽しみで仕方ありません。
≪END≫
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