「NEVERの方がIWGPの戦いに近い」
このような声も聞かれる現在の新日本プロレスのストーリー。
プロレスのみならず、パンデミックの影響で様々なものに狂いが生じている時代、もし社会情勢が通常通りのままだったら、内藤選手の2冠はどのような道を歩んでいたのでしょうか?
本来の2冠ロードはどのようなものだったのか?
やはり、大阪城でのEVIL戴冠は既定路線だった?
オリンピックイヤーだった2020年。
会場のとの兼ね合いもあり、出来るだけ効率的に集客していくことが大事になってくる年でした。
僕は最も集客力がある内藤選手やロスインゴを軸に興行を回していくのではないかと思っていましたが、パンデミックの影響でそれすらも出来ない状況になりました。
もし、パンデミックがなかったら。
2月のKENTA戦に防衛した内藤選手、ニュージャパンカップはEVIL選手、そして大阪城は上半期の総決算としてこの二人のタイトルマッチという一連の流れは変わらなかったと思っています(あくまで個人的な見解です)。
しかし、ちょっとした誤算もあったのではないでしょうか。
「戦い」ありきの新日本プロレス
新日本プロレスファンの方ならば、どの選手がどの選手とああでこうで、という見取り図のようなものは簡単に描けるでしょう。
しかし、いくら見取り図がわかっていたとしても、そこに乗れるか乗れないかはまた別の話です。
Twitterでもトレンド入りするなど、大きな反響を呼んだEVIL選手の裏切り。
プロレスはインパクト勝負でもあるので、その点で言えばEVIL選手の大勝利です。
このままEVIL選手との遺恨劇で盛り上がるのかと思いきや、ファンからは
「NEVERの方がIWGPの戦いに近い」
のような声がすぐ出てきました。
やはり、エンタメ要素を加えようとしても、まずは「戦い」というものにファンの期待は大きいのかも知れません。
レフェリーに批判がいっている時点で(察し)。
IWGPの威厳と、あえてIWGPを外したKOPW
今回、KOPWにあえて「IWGP」という冠をつけなかったのは良いアイデアだと思います。
なぜなら「IWGP」という冠は、想像以上に威厳があるからです。
オカダ選手はそのあたりを考慮して、「IWGP」という冠をつけなかったのでしょう。
「IWGP」という冠があると、ファンの心理は一気に「IWGPらしさ」を求める方向に行くのは必然です。
しかも今は2つのIWGPのベルトが掛けられているので、より強いファンの気持ちが向けられてくる。
「NEVERの方がIWGPの戦いに近い」
と言うような声が出て来るのも避けられない。
反則や介入はプロレスにとって大事なエッセンスであり、EVIL選手の振り切ってのびのびやっている姿はある意味彼の覚悟が伝わってきます。
ただ、もしこの遺恨劇に「IWGP」が掛かっていなかったら、もっと盛り上がったのではないか?
EVIL選手も内藤選手も素晴らしい選手だけに、今の状況はちょっと勿体ないな、という感じもします。
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