ゲイブリエル・キッド選手のバックステージでのコメントを聞いてまず最初に思うこと。
長ぇよ…。
しかし、よく字幕を見てみると、彼自身が今どういう状況で、どういうプロレスをしたいのかが丁寧に伝わってきます。
現在のターゲットは真壁選手。
イギリスで見た「コワイマカベサントタタカイタイ」的なことを言ってますよね。
素晴らしい。
ヤングライオンを超越したコメ力に拍手
いちレスラーとしての真壁刀義
真壁「聞いたか? 俺の一番怖ええ、スゲーときを知ってんだ、アイツは。何でか分かるか? イギリスのリングで、あの野郎、見てんだと、俺のことをよ。その後にチェンジしたろう。新日本もプロレス界も全部チェンジしたろう。そのことを見せてくれとよ。あぁ? オイ、見せたらどうなるか分かってんだろうな。やってやらぁ!」
引用:新日本プロレス公式
G1を制し「サンキューな」以後の真壁選手の魅力はすごい。
今やバラエティ番組でもしっかり仕事をこなすタレントと言っても過言ではありません。
しかし、彼の魅力はやはりヒールとして暴れまわっていた頃「にも」あると思います。
「暴走キングコング」
ですからね。
その「コワカッタマカベサントタタカイタイ」というゲイブリエル選手の存在は、いまや「いい人」になってしまった真壁選手にとっては刺激的でしょう。
ファンとしてもこういった展開は面白い。
なにせヤングライオンが先輩を煽るんですから。
外国人選手のプロモーションの上手さとは
日本のように従属性や団結性が強い雰囲気だと、和を大事にすることを優先されますよね。
出過ぎてはいけない
相手をたてなければいけない
それとは逆に、『Lion's Break Collision』を見ればわかる通り外国人選手のアピールはものすごいものがあります。
俺を見ろ的なアピールがすごい。
それは新日本プロレスのファンだけではなく、あらゆる他団体やそのファンに見られるという前提で彼らはプロレスをしているからです。
言わば毎日が就活です。
新日本プロレスのように多くのファンをかかえ経営状態も優れた団体に所属していれば、「ぜってぇ許さねぇ」と一言二言ボソボソいうだけで許されるかも知れない。
しかし、世界中のあらゆる団体が見ていることを前提とした場合、ボソボソと一言二言いうだけで己の存在をアピールすることが出来るでしょうか。
外国人選手のアピール=プロモーションがしっかりしているのは、こういう部分にもあると思います。
まだヤングライオンながら真壁選手とのドラマを作ってしまっているゲイブリエル選手は、まさに恐るべしですね。
上村優也のバクステも秀逸
となると、上村選手にも触れなければいけません。
隙あらば噛み付いていくスタイルは、ザ・新日本のレスラーという感じもしますが、ただ噛み付きまくっているわけではありません。
内藤選手に対しても、鈴木選手に対しても、格上選手に対してどこか物足らなさを入れて来るところが良い。
石森選手に対しても
それと1つ、言っておきたいことがあるんですけど。昨日、石森さんとシングルマッチで戦って。試合後、石森さんが“いつでも相談に乗ってやるよ”って言ってたの、僕見たんで。僕がそんな、伸び伸びやってないように見えますか? あなたこそどうなんですか? 僕には悪ぶってるようにしか見えないですけどね。
引用:新日本プロレス公式
「悪ぶってるようにしか見えない」
確かに、石森選手はどんな悪行をしても「かわいい」というファンからのコメントがあったりもします。
そういうファンが思っていることをぶっこんでくるあたりも上村選手のうまさです。
ヤングライオンなのに口が達者だと「イラ」っとするファンもいるかも知れません。
しかし、それほどプロレスにどん欲な姿勢を持っている、とも理解できます。
今は種を蒔いている状態、その種から何かが実った時に果たして回収することができるのか?そういった経緯を見ることができるのもプロレスの楽しみのひとつです。
ゲイブリエル選手と真壁選手のシングルマッチ、神宮で組まれることを祈ってます。
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