プロレス時評

新日本プロレスの話題を中心にしたプロレスレビューブログです。

【新日本らしさとは何か】永田裕志、柴田勝頼、上村優也

新日本らしさとは何か

5月3日に新日本プロレスワールドにて配信された

『NJPW Together Tele Pro-Wrestling テレプロレスリング どんたく』

「過去の試合をその当事者が語りながら試合を見る、というものを視聴者が見る」スタイルのこのコンテンツ。

飾り気のないシンプルな構成だからこそレスラーの言葉が入ってきやすく、ちょっとしたドキュメンタリーにも見えました。

最初から最後まで甲乙つけがたい内容になっていますが、僕が気になったのは永田裕志vs柴田勝頼に出て来る「新日本」というフレーズ。

果たして新日本らしさとは一体何なのでしょうか?

 永田裕志vs柴田勝頼

僕は様々な独断と偏見をブログに書いていますが、プロレスファンとしてはライト層を脱するか否かくらいの人間です。

アントニオ猪木の全盛期は伝記/伝説のような感じですし、動画内で出てきた「新・闘魂三銃士」という言葉にも実感がありません。

ゆえに、新日本らしさとかストロングスタイルとか、長年新日本プロレスを見てきたファンの方々に比べれば、僕が考えるそれらは若干違っているのかも知れない。

そういった不安(或いは恥)を抱えつつも、過去の膨大なアーカイブを自分なりに咀嚼(そしゃく)し、ブログを書いている次第です。

永田裕志と柴田勝頼。

第三世代の永田と言わば「闘魂三銃士」の一人であった柴田の戦い。レスリングと打撃を主体にした同じようなスタイルを持つもの同士の戦いは当然バチバチな展開になりますよね。

そして、試合を見ながら繰り返される「新日本」という言葉。

僕は、バチバチな攻防或いは手四つで始まるプロレス=新日本なのかと言われれば、それだけではないと思います。やはりそこに「感情」というものが乗ってこそなのでは、と。

 上村優也という逸材

試合後の会見でもどこかイライラした雰囲気を醸し出し、現状に納得していない怒りが見える彼。

何をしでかすか分からない男、それが上村優也というレスラーの印象です。

隙あらば誰彼構わず食って掛かろうという上村優也のスタイルは、現IWGPヘビー級王者の内藤哲也が今の新日本プロレスに最も望む「感情」でしょう。

先日の新日本プロレスのスマホサイト

『【内藤哲也に『一問一答』SP(前編)!】』

にて、上村優也に対して「可能性を感じます」という発言も、上村に対して内藤哲也からのエールなのかも知れません。

そういえば2017年のG1で、永田裕志は内藤哲也に「内藤はよくわかってる」と言っていましたね。

脈々と新日本プロレスに流れるもの…。

 新日本らしさとは何か

新日本らしさとは何か。

答えは…わかりませんw

ファンそれぞれの中で「新日本らしさ」はあってしかるべきです。

ただ、やはり「感情」というものが大事になってくるのはではないでしょうか?

ベルトやリーグ戦の優勝以前に

「負けたくない」

「悔しい」

「なりたい自分になりたい」

と言った感情がプロレスに乗った時こそ、「新日本プロレスらしさ」というものが見えるのかも知れません。

永田裕志と柴田勝頼。

「退団することが新日本プロレスだと思った」

と言い切り、8年も新日本プロレスを離れた柴田勝頼。

様々な批判の中新日本に戻り、避けては通れない壁としてあえて第三世代と戦うことを選び、それを受け止めた第三世代の永田裕志。

ベルトがどうこうよりも、お互いの主張、感情がぶつかり合うその一連のストーリーは大きな感動を呼びました。

新日本らしさとは何か?

僕は、「生え抜きだけが持てる感情」、それが新日本プロレスらしさだとは思いません。

リスク覚悟で内藤哲也に食って掛かったKENTAにもそういったものを感じますし、堂々と不満をぶちまけるウィル・オスプレイにも”らしさ”を感じます。

思っていることを口に出さなきゃ誰にも何も伝わらないから。行動を起こさなきゃ、誰にも伝わらないんだよ。そういう意味では、KENTA選手以上に相応しい選手は今回いなかったのかもしれないですね。そのへん! そのへん他の選手は危機感持ったほうがいいよ。別に褒めるわけじゃないけどさ、ああやって世界を経験したレスラーってやっぱり、ハングリー精神が旺盛なんでしょ。ちょっとでもチャンスがあれば入り込んでやろうっていうね。そういう姿勢、俺は好きだよ。

新日本プロレス公式サイト

エリート選手が集う群雄割拠の新日本プロレスにおいて、ベルトへの挑戦に至ること自体が難しくなっている今、なんとなく序列=挑戦権利と意識しがちです。

しかし、上記に引用した内藤哲也のいう姿勢がある意味で新日本らしさなのかも知れませんね。そこにはキャリアも年功序列も関係ない。

勿論、そこに戦いがあってこそ、ですが。