プロレス時評

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【思い返される記憶】武藤敬司vs髙田延彦、内藤哲也vs鈴木みのる

思い返される記憶

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現在新日本プロレスワールドにて『NJPW Together』としてタグ付けされていた

激突!!新日本プロレス対UWFインターナショナル全面戦争 Oct 9, 1995 Tokyo・Tokyo Dome (English Commentary) IWGP HEAVYWEIGHT CHAMPIONSHIP MATCH Keiji Muto VS Nobuhiko Takada

を見る。

武藤敬司自らも自画自賛するこの試合は、多くのプロレスファンの記憶に刻まれている試合でもあります。

とは言いつつも、リアルタイムでその試合を見ていない筆者。

動画でハイライト的にはみたことのある試合でしたが、今回改めて終始その試合を見ていると、なにやら頭の中で思い返される試合がある。

それは2018年4月29日にグランメッセ熊本で行われた

IWGPインターコンチネンタル選手権試合 鈴木みのる VS 内藤哲也

です。

※二つの試合の優劣を述べる記事ではございません※

”系統”だけでは語れない何か

内藤哲也vs鈴木みのる

4月29日のこの試合は、試合全体を通して鈴木みのるの打撃やサブミッションに内藤哲也が苦しめられるシーンがほとんどでした。

仕掛ける鈴木、タップしない内藤。

内藤哲也は苦しんだ末の勝利のあと、震災の傷が癒えぬ熊本という地で「一歩踏み出す勇気」という言葉を発しました。

多くの人の心に響いたこの言葉ですが、それは内藤哲也一人で生み出した言葉というよりも、それを引き出した鈴木みのるプロレスも称賛されるべきでしょう。

あの試合自体が”二人からのメッセージ”のような気もします。

武藤敬司vs髙田延彦

当時の新日本とUWFの関係性やこのマッチメイク至る経緯などは、様々な媒体で知ることが可能です。

しかしながら、当時の熱気を知るファンの方に比べ、プロレス史のマスターピースとして試合を見る僕とのちょっとした感じ方の違いはあるでしょう。

しかも、時間軸的に現在から過去を思い返すのではなく、過去から現在を思い返すというというなんとも奇妙な構図。

そういった諸々を抜きにしても、この試合は素晴らしい。

高田延彦に対し足4の字固めで勝利するという結末が印象的ですが、足4の字固めをしている側である武藤敬司の苦しそうな表情もまた強烈に印象に残りました。

お互いに負けられない、そして諦めないという強いメッセージを感じることの出来る素晴らしい試合です。

武藤・内藤という同じようなスタイルを持ったレスラーと、サブミッションや打撃を主体としたUWF(或いはU系)というスタイルを持ったレスラー同士の対決。

これら系統から自ずと試合の見え方が重なる部分はありますが、それを超えるメッセージがこの二つの試合にあると思います。

様々な見方や考え方。

この多様性はプロレスというジャンルの魅力のひとつです。

武藤敬司と髙田延彦
内藤哲也と鈴木みのる

僕は偶然にもこの四者に「何か」を感じましたが、プロレスファンそれぞれの中で、また違ったプロレスラーたちに「何か」を感じているのかも知れません。