内藤哲也はずるい男?
3月16日のスマホサイトの飯伏幸太のインタビューを読み、「お、プロレスが始まった」と思った僕。
内藤哲也を「ずるい」と評した飯伏幸太。本文では「もっとずるい男」にも触れているのですが…この記事では飯伏幸太と内藤哲也について改めて考えてみたい。
以前
「内藤さんは(他の人たちから)嫌われている」
というような発言をした飯伏幸太に対し
「そんなことまで言わなくて良いじゃん」
とやや反発する気持ちを持った内藤哲也ファンもいたことでしょう。
がしかし、それも飯伏幸太の術中であり、プロレスです。気にすればするだけ彼の手のひらの上。
では、本題に入っていきましょう。
意識し合う1982年生まれの二人
プロレスファンならいわずもがな彼らが同級生ということはご存じでしょう。
この二人のレスラー限らず、1982年を包括的に書いた記事(ドーム前の記事)もあるので、お時間がある際にでもどうぞ。
さて、スマホサイトのインタビューに話を戻すと、ここには鷹木信悟という同じく1982年生まれのレスラーの名前が出て来ました。
で、ざっくりと飯伏幸太からの内藤哲也と鷹木信悟の現時点での評価をまとめると。
内藤哲也…「ずるいひと」「植物のように観察する存在」
鷹木信悟…「自分と同じプロレスマニア」「ベストバウトが出来る相手」
となりました。
内藤哲也に対してはその「存在」を、鷹木信悟に対しては「リング上での戦い」を意識しているようにも見える。
ではもう少し踏みこんで考えてみましょう。
プロレス観の違い
飯伏幸太は二冠戦へ丸腰で挑んだ=失うものがない状態で挑んだ内藤哲也に対して「ずるい」という表現を使いました。
そして、内藤哲也は植物のように水をあげなければ枯れてしまう存在とも。その「水」がベルトなのかトーナメントの優勝なのかさだかではありませんが…。
「またそういうこと言って!」
と飯伏幸太に反発するファンもいるかも知れませんが、解釈の仕方を広くすれば、またプロレスが面白くなる。
いわばこれはプロレス観の違いです。
オカダ・棚橋・飯伏が世間とリングを意識するプロレス観だとすれば、内藤哲也はリング上を《強く》意識するプロレス観を持っています。それは過去のメディア露出への内藤哲也の発言を見れば明らかです。
飯伏幸太からすれば、ベルト(あるいは”水”)のあるなしの関わらず、俺は世間に日々プロレスを広めようとしている
となり
内藤哲也からすれば、興行に出続け、リング上でもっともお客様を楽しませているのは俺
となるわけです。
どちらが正しいとかそういうことではなく、これもプロレスの楽しみ方の一つ。いずれにせよ両者とも自分の見せたいプロレスに全力を注いでいますからね。
リング上での技、スタイルの違いを楽しむプロレスもあれば、根本的なプロレス観の違いからプロレスを楽しむ見方もある。
ただ、何かにつけて選手の発言を熟慮しながらプロレスを見ていたら疲れますよねw
推しの選手が言葉の攻撃をされてモヤモヤとしてしまうのがファン心理であり、そういうファン心理をかっさらい的確な”アンサー”コメントをしてきたレスラーが内藤哲也です。
興行中なら試合後のコメントなどですぐさま”アンサー”を出してきた彼。もし彼が”アンサー”をするならばその内容は…?
内藤哲也の”アンサー”は聞けるのか?
プロレスは「戦い」と「言葉」の世界
「(マスコミを睨んで)皆様、アレ…読みました?え!読んでない?このご時世になってまだスマホサイトの登録をしてないんですか?まぁいいですよ…。俺は読みましたよ、ええ、しっかり読ませて頂きましたよ。飯伏さぁ、俺のこと”ずるい”って言ってるみたいだけど、そもそもドームで二冠戦の提案をしたのお前でしょ?俺は確かにインターコンチを保持しながらIWGPヘビーが欲しいって言ったけど、ドームでやりたいなんて一言も言ってないからね?当時のIWGPヘビー級チャンピオンのオカダの提案で投票になって、結果的にドームで二冠戦が決まったわけだけど、要するに新日本プロレスはお前の提案を飲んだってことでしょ?飲ませたってことでしょ?だったら誰が丸腰であろうが、二冠戦にかけるものがあるとかないとか別に関係ないよね?俺はお前と新日本プロレスの提案にしたがったら、たまたま二冠戦につながっただけだけだからね?でもさぁ、棚橋の次は飯伏なの?この会社は俺の言うことなんて<以下省略>」
もし通常通り興行が開催されていれば、試合後のバックステージで内藤哲也はこのようなアンサーを飯伏幸太に返したのかも…w
こんな風に書いていると、こういったコメントも見れない=プロレスがない状況が続いています。
やはりプロレスはリング上とそして言葉、この二つの調和があって成り立つものなのだなと思う次第。
過去動画だけ、或いは言葉だけ、これらが別々になってしまうと、ダイナミズムのようなものが入ってこないですよね。
ライバル
1月5日の東京ドームのメインイベントにて、内藤哲也とオカダ・カズチカに「ライバル以上の存在」という実況の言葉が出てきました。
オカダにしつこく絡み、ブーイングを浴び放題の先輩だった内藤哲也と、20代前半でIWGPを巻き、連続防衛まで塗り替えた後輩、オカダ・カズチカ。2年間前哨戦も何もなしで東京ドームのメインにあがるということは、この二人の存在がいかに特別なものかが理解できます。
しかし、競い合う存在がいてこそ面白くなるのもプロレス。
飯伏幸太とSANADAというライバルを得て、それぞれのストーリーが始まっています。
このライバルストーリーにはIWGPというベルトが鍵になってくるものと思われますが…まずはそういった先々のことよりも、内藤哲也のアンサーが聞ける状態=プロレス興行が再開されることを祈りたいですね。
今のところサクラジェネシスには何のアナウンスもないので、通常通り開催されることなのでしょう…か?
≪END≫
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