どんなケニー・オメガならファンに納得されるのか?
2月23日、DDTプロレスにてケニー・オメガのさいたまスーパーアリーナ大会参戦が発表されました。
予想通りと言えば予想通りではありましたが、未だ彼に降り注ぐ批判もチラホラ。
選手の好き嫌い、合う合わないはファンそれぞれであり、結果論から言えば彼をどう思おうと自由です。
しかしながら、そういった批判に対して「どんなケニーなら納得されるのだろうか」、とも考えたりもします。
やはり、アスリートプロレスをするケニーでなければ駄目なのでしょうか?
団体での役割と人気
現在のAEWはコーディの独壇場
新日本プロレスファンの方で、AEWをあまり見ていない方からすると意外かも知れませんが、現在のAEWの主役はコーディです。
新日本時代のドラマティックなストーリー仕立てのプロレスに馴染めなかった方にしてみると
「え?コーディが?」
と感じるかも知れません。
本日開催されるAEWのレボリューションPPVにおいては、メインのクリス・ジェリコvsジョン・モクスリーというスターパワーマッチとも言うべき試合があります。
しかし、共闘から裏切りという分かりやすいプロモーションを最高級に仕立て上げたコーディ・ローデスvsMJFの方が注目度が高い現状。
完全にベビーフェイスとして華が開いてしまった状態です。
ジェリコ、モクスリー、そしてコーディ。
シングルプレーヤーとして存在感を発揮する彼らに隠れがちのケニー・オメガですが、それを「ケニー終わった」というのは時期早々だと思っています。
それはなぜか。
用意周到なAEW
現在NXTとの視聴率戦争というものに巻き込まれているAEW。
しかしこれは単なる外野の見方であって、WWEはあくまでもサブブランドと争う存在としてAEWを見ていますし、AEWはそもそも視聴率の争いに関心はありません。
タレントの数ではWWEにも、そして新日本プロレスにも及ばないであろうAEWは、限りあるリソースを使いブランディングを着々と進めています。
名のある選手が引っ張り、その間に若手をプッシュし、底上げする。その引っ張り役として団体をけん引しているのがクリス・ジェリコです。
僕はAEWのやみくもにいろんなレスラーにスポットを当てないやり方はうまいと思っています。
それはレスラーに割り当てられる尺でだいたい把握できるのですが、今誰がこの団体の話題の中心となっているのかが、分かりやすい。
そんな状況にあって、ケニー・オメガが目立たなのは当然です。今は彼の時間ではないだけです。
プロレスラーとは変化していく生き物
アスリートレスリングだけがケニー・オメガではない
僕は以前このような記事を書きました。
「新日本に参戦するとかそういうのは抜きにして、今のケニーもケニーですよ」
という記事です。
ケニー・オメガは言葉のプロレスもややハイスパートな部分がありw、それが批判にもなっているのかも知れませんが、それもプロレスです。
思わせぶりな発言、恨みめいた発言も、真意はわかりません。
逆にそこまでファンを本気にさせるケニー・オメガの力量とも呼べるのかも知れませんが。
現在新日本プロレスのトップに君臨するオカダ・カズチカは、TNA時代はプッシュされませんでした。
現在内藤哲也がリーダーのユニットにいるIWGPと名のつくシングルのベルトを巻いたことのないSANADAは、TNAでの実績で言えばオカダよりも数段上です。
しかし、彼らが表立ってそれを言うことはありません。それはプロレスラーとは変化していく生き物だからです。
自分がこう思った選手はずっとこうだ!ということは、プロレス界ではなかなかありませんよね?でもそれが普通なんだと思います。
どんなケニー・オメガでも、応援したい
僕はケニー・オメガ推しではありません。
むしろはじめの方はワチャワチャ動く感じがあまり馴染めませんでした。
ですが、賛否はあれどそのアクロバティックなスタイルと憎々しいまでの言動に彼のレスラーとしての本気度が伝わってきました。
しかし、そのような新日本で結果を出したケニー・オメガのスタイルもあれば、DDT時代、そしてAEWでのケニーのスタイルもあるわけです。
自分が好んでみる新日本プロレスに多大に貢献したケニー・オメガ。
スタイルが違えど色が違えど、僕はどんなケニー・オメガでも応援したいですね。
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