プロレス時評

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【長州力の言葉】プロレスにとっての「怒り」そして「優しさ」とは

プロレスにとっての「怒り」とは何か?

【長州力の言葉】プロレスにとっての「怒り」そして「優しさ」とは

 

プロレスにとっての「怒り」とは何か?

そして「優しさ」とは何か?

昨日の中西学引退記念大会にて長州力から語られたこの二つの言葉。

それは現在の新日本プロレスのリングにも通ずる大切な意味を持っているのかも知れない。

何か物足りていないようなヒロム選手の表情も含め、二つの言葉の意味を考えてみました。

長州力の本音

「中西は優しい」

昨日の興行でよく耳にした「優しい」という言葉。

中西選手の人柄の良さをそのまま言葉にすると「優しい」という形容詞になるのでしょうが、長州選手から出た「優しい」という言葉には、プロレスラーとしての厳しい意味合いも含んでいましたね。

「ちょっともったいなぁって」
「リングの中では(中略)中西の怒りというものが(中略)表現が足りなかったかな」
(引用:新日本プロレスワールド)

引退する選手に向かって、この長州選手の言葉。

この言葉から察するに、長州選手は相当中西選手に期待をしてきた人だったのでしょう。

怒りを表現できれば、闘争心があれば、もっと上に。

引退の場にあって手厳しい長州選手の言葉には、今後新日本プロレスで戦っていく選手たちへのメッセージにもなったのではないでしょうか?

 

物足りない表情のジュニア王者

鈴木みのる選手への奇襲だけではなく、毎回毎回リングに感情を込める上村優也選手の存在は、ヤングライオンというくくりではなく、新日本プロレス全体でみても頭一つ抜けているかも知れません。

すくなくとも、僕はそう思います。

大分前になりますが、僕はこのような記事を書きました。
(お暇な時にでも読んでみて下さい)

www.prowres-jihyo.com

「上村の何かイライラした感じ、危うい感じが良い」という記事です。

何をしでかすかわからない期待感、これも上村選手の魅力です、的な記事。

話しを戻すと、昨日の第三試合でどこか物足りない表情のジュニア王者がそこにはいました。

「テメエらの感情を出せ、感情を出せ、感情を出せって言い続けたオレが、結果、感情の発露がビンタしかなかった。もしくはリングインで同時にオレにぶん殴ってくる、それしかなかった。それしか感情の表現方法がないんだろ? そりゃそうだよな。ふわふわふわふわ、根無し草めてえによ、カッコいいことだけやってりゃ、そうなるよ。な? (そんなことしてるヤツ)かっこ悪いぜ……」
(引用:新日本プロレス公式サイト)

「いやあ、ハッハッハッハ! 上村、どうしたの? なんかいいことでもあったのか? だいぶ元気じゃねえか。いいんじゃないの? 今みたいによ、感情も出せねえようなバカな先輩がチャンピオン?」
(引用:新日本プロレス公式サイト)

2月の9日と20日のバックステージにて、デスペラード選手からロッポンギ3Kに向けられた言葉。

デスペラードだけではなく、ヒロム選手も彼らに「感情の発露」を感じていないのかも。

或いはそこに先輩に対しての悪い意味での「優しさ」を感じてしまったのかも知れない。

内藤選手に対する当たりが日に日に尖っていくヒロム選手にとって、「先輩に遠慮する」ということ自体、腹ただしいのでは。

やはり、新日本プロレスのリングには「怒り」やそれに相当する「感情」が必要不可欠なのでしょうか。

 

プロレスにとっての「怒り」そして「優しさ」とは

感情論だけでは上手くいかない

2月20日に鈴木選手を奇襲した上村選手。

しかし、大分前のSHO選手とのポッドキャストにて「鈴木みのるとやりたい」というような発言をしていました。

そこからの動きは僕たちファンには見えない部分ですが、彼のプロレスへ向き合う姿勢が評価され、今回の鈴木みのる奇襲につながったと言えなくもない。

目指すものがあり、それに向けて自分の感情を乗せていくうまさ。

プロレス王かなんか知らないですけど、丸腰じゃないですか? 興味があるんだったら、この生意気な若手をぶっ潰してください。
(引用:新日本プロレス公式サイト)

このちょっと生意気なコメントも秀逸です。

ヤングライオン=海外遠征で開花、という印象もありますが、現在の新日本プロレスは世界的にも有数なトップレスラーの集団です。

たとえ海外遠征に行ったところで、鈴木みのるクラスのレスラーとこのような場面を作り出せるのか?

僕は上村選手にどちらかというと天然なイメージを持っていましたが、策略家の一面もあるのでは?とも思いました。

「俺は上を狙っている」という雰囲気が確実にファンに伝わっていますよね?

 

リング上では遠慮はいらない

現在新日本プロレスの所属ではない長州選手から出た、「怒り」という言葉。

それは創始者アントニオ猪木から脈々と受け継がれる「闘魂」という言葉と言っても過言ではない。

どんなに時を経ても、どんなに会社の規模が大きくなっても、新日本プロレスのリングでプロレスをする、と心に決めたレスラーたちにとって非常に重要な言葉=感情です。

ロッポンギ3Kに全く感情がないとは言いません。

基本的に2人とも器用で、スマートなレスラーなのでしょう。

現在は先輩たちからの手厳しい叱咤激励の中にいる彼らですが、何かをきっかけにその感情が爆発することだってありますよね?

完全にネクスト
良い風吹かせる

彼らの感情が爆発した時、この言葉はより輝くものになるでしょうし、それは3Kに限ったことではないのかも知れません。

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