「思っていることは口に出さないと、誰にも何も伝わらない」
見出しにある言葉は周知の通り内藤哲也の言葉です。
新日本のリングではその巧みな言葉で舌戦を制してきた彼ですが、KENTAを相手にややその勢いは削がれたように見えました。
ここまで理詰めで「思っていることを口に出された」ケースは、初めてではないでしょうか?
内藤哲也は、それをどう感じたのか。
プロレスと言葉の限界
舌戦の果てに
今回の内藤哲也とKENTAの舌戦を見ていると、その果てには何があるのか?を考えさせられた気がします。
プロレスはリング上で決着をつけるも。
どれだけ舌戦をしようと、行きつく先はリング上です。
互いに重箱の隅をつつくような言葉を羅列しても、プロレスラーとして言葉で言い負かすことは本質ではありません。
リング上でもっとお互い楽しもうぜ。明日もリング上でKENTAのプロレス、味あわせてくれよ
(引用:新日本プロレス公式サイト)
舌戦の終盤で、内藤哲也が言葉ではなくリング上=プロレスに話の流れを持って行った時、もしかすると彼は舌戦を延々と続ける不毛さに気づいたのかも知れません。
勿論、内藤もKENTAも意味のない舌戦はしておらず、お互いに、ファンに或いはレスラーに「気づき」を与える言葉を言い合ってきました。
しかし、それが延々と続くとなると…。
進化するプロレス
SNSやメディアを通し繰り返されるレスラー同士の言葉の応酬。
ファンもそれに同調し、試合への盛り上がりが高まっていく。
もはや当たり前になりつつこの場外戦も、リングへの過程に過ぎません。
スポーツライク=戦いの側面を強く打ち出すのならば、舌戦を超えたリング上での戦いが必要になってきます。
内藤哲也とKENTAは、お互いの舌戦によってリング上でのハードルを上げてしまったようにも思えます。
それが意図的なのか否かわかりませんが、2人はこのハードルをクリアできるのか。
冷酷なKENTAは甦るのか
今回のタイトルマッチのカギは、KENTAがリング上で冷酷になれるか否かも大きな要素でしょう。
元々ハードヒットのタイプ(ケニー・オメガ、マイケル・エルガン)と相性の良い内藤哲也なので、蹴りを主体としたKENTAの攻めと内藤哲也の受けが、ある程度試合の流れを作るのではないでしょうか。
今現在のKENTAは過去のスタイルを振り返るような雰囲気ではありません。
今現在の俺を見ろ、と。
しかし、タイトルマッチで刀を抜いてくることも大いに考えられますよね。
言葉を超えるプロレスに期待
KENTAに「思っていることを口に出された」内藤哲也。
ここまでことごとく自分の言葉を跳ね返されたのは初めてかも知れません。
しかしながら、決着がつくのはリングの上です。
バッドエンドが繰り返されるのか、内藤哲也の制御不能が勝るのか。
あるいはKENTAがバッドエンドを超えた未来を僕たちに見せるのか。
二人の真骨頂である「言葉」というものを取り払って、2月9日は純粋にリング上のプロレスを観たいですね。
言葉を超えた素晴らしいプロレスを、きっと僕たちに見せてくれることでしょう。
≪余談≫
最近このブログを読んで頂ける人が増えてきました。
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