超人プロレスラー・オカダカズチカ
オカダ・カズチカが出演したタモリ倶楽部をご覧になりましたか?
番組の大きなテーマは「首」についてでした。
結果的にプロレスラーの首がいかに頑丈かを再確認するような内容でしたね。
オカダ選手は飄々として危険技について語っていましたが、改めてプロレスは危険と隣合わせのジャンルだと再認識出来ました。
オカダ・カズチカを襲った雪崩式フランケンシュタイナー
受け身の取りにくい技
1月5日のメインイベントでのとあるシーン。
内藤選手がオカダ選手にリバースの雪崩式フランケンシュタイナーをかけた瞬間
「やば」
と思ったのは僕だけではないはず。
もともとフランケンシュタイナーはメキシカンがよく使うティヘラのように、インパクト(マットまたは地面に触れる瞬間)の前にホールドを解除する技なんですよね。
なぜならガッチリ足でホールドしたままだと受け身が取れないんです。
今回の内藤選手のフランケンは、割とインパクトの瞬間まで足は離れませんでした。
僕は技の精度の良い悪いを言いたいのではなく、あの衝撃に耐えるプロレスラーの首は「やはりすごい」と言いたいんです。
2017年のG1クライマックスでのケニー・オメガ選手の雪崩式フランケンシュタイナー受けも見事でしたが、今回のオカダ選手は受けの上手さというよりも「首の強さ」が際立ちましたよね。
オカダ・カズチカが選ぶ首への危険技ベスト3
雪崩式の恐怖
タモリ倶楽部にEvil選手の名前が出て来てうれしかったのは筆者だけではないはず。
そんなことはさておき、やはり「雪崩式」がつく技は危険なんですよね。
オカダ・カズチカが選ぶ首への危険技ベスト3は、
後藤洋央紀の雪崩式牛殺し
Evilの椅子へのダークネスフォールズ
ケニー・オメガの雪崩式ドラゴンスープレックス
でした。
特に後藤選手の牛殺しもケニー選手のドラゴンも受け身の取りようがない。
番組に出ていたお笑い芸人が
「プロレスラーって大変っすねタモリさん」
と言っていましたが、僕も改めて思いましたね。
すごいジャンルだなと。
SANADAの「頭から落とすだけがプロレスじゃねぇんだよ」という言葉
SANADA選手の有名な
「頭から落とすだけがプロレスじゃねぇんだよ」
という言葉。
たしかにこの言葉は深い。
派手さを追求するプロレスもあれば、クラシカルなプロレスもあっていいじゃないかと。
ですが、ケニー選手にしろ飯伏選手にしろ、危険技を見せるためにプロレスをしているわけではなく、その先の感動のために危険技を利用しているわけです。
レスラー個々人に「魅せ方」が存在し、その一つとして危険技なのかクラシカルな攻防なのかをチョイスしているだけで、そこに「良い悪い」はないと思います。
とはいえ、選手生命をもっとも脅かすのは頭部や首への攻撃です。
棚橋選手とクリス・ジェリコ選手の名勝負のような、個人と個人の心理戦のようなドラマ性があり且つクラシカルなプロレスも必要になってくるでしょう。
これはかつてAJスタイルズ選手も言っていたことですが、フィジカルよりもサイコロジーのある試合の方が、選手生命がより長くなるから、です。
プロレスラーは超人だけど…
安全なプロレスはない
復帰した高橋ヒロム選手の元気いっぱいな姿に安堵しているファンも多いことでしょう。
しかしながら、あのような姿をファンに見せ続けるというのは、並大抵のメンタルではないはず。
今の試合を乗り越えても、次の試合を無傷で乗り越えられる可能性は100%ではありませんからね。
それはチャンピオンだろうとヤングライオンだろうと大ベテランだろうと変わらないプロレスラーの宿命です。
タモリ倶楽部の内容自体はほっこりしたものでしたが、僕たちが普段プロレスを楽しめるということは、レスラーのたゆまぬ努力の結果でもあると、再認識した次第です。
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