般若プロレス時評

新日本プロレスとAEWの話題を中心にしたプロレスブログ

KENTAのプロレスが人を惹きつける理由

プロレスラー・KENTAの魅力とは何か

KENTAのプロレスが人を惹きつける理由

 

賛否はあれど、ファンの注目を集めるプロレスラー、KENTA選手。

新日本プロレスの東京ドーム興行・レッスルキングダムでの衝撃の乱入劇も含め、SNSを駆使したプロレスでその存在感を存分に発揮していますよね。

そのウィットに富んだSNSの手法に注目が集まりがちですが、彼の魅力の本質的な部分は、もっとシンプルな部分にあるのではないか、と僕は思っています。

それは何か。

 

KENTAへの嫉妬と期待

嫉妬

プロレスに限ったことではありませんが、魅力のある人物には常に周囲の嫉妬心が付きまとうものです。

それは「自分にできないことをあの人間が可能にしている」という場合が多いかも知れません。

人々が日常生活で心のどこかに抱えている「行動できない自分自身」を通しての嫉妬心とでも言いましょうか。

KENTA選手に罵詈雑言を浴びせかける一定数の中には、その嫉妬心に支配されてしまっている可能性もあります。

 

期待

これまで特にKENTA選手を支持していなかったファンも、ドームのエンディングでの行動に「あれ?勇気あんなあいつ」と感じた方も多いのではないでしょうか。

彼なら何かやってくれるのかもと言った期待感が、現状の「手の平をかえす」ようになっているのかも知れません。

ただ、プロレスファンの中には流動的なファン層がかなりいると思うので、こういった「手の平返し」はよくあること。

いずれにせよ、現状の新日本プロレスに刺激を欲しがっていたファンの期待感をつかんだことは間違いないでしょう。

 

ヒデオイタミではなく

僕自身、WWE移籍前のKENTAが在籍していたノアに何度か足を運んだことがあります。

当時のKENTAの雰囲気は冷酷で、打撃も重く、何よりも体の小ささを感じさせないオーラのあるレスラーでした。

今思えば、ダークヒーローの先駆けだったような気もしますね。

しかしながら、WWEを経た今の彼に過去と全く同じKENTA選手を望むことよりも、今の「誰にも媚びない」KENTA選手を楽しむこともプロレスの楽しみ方の一つです。

そもそも「このレスラーはこうあるべきだ」というのは、ファンの一方的な願望でしかありませんし。

ただでさえ「元WWE」という言葉が絡みつく立場で、さらに周囲にはクリス・ジェリコやジョン・モクスリーという「元WWE」の存在がチラつく昨今の新日本プロレス。

そういったものたちとの比較すらさせる余地のない「個」を短期間で築き上げたKENTA選手を、認めざるを得ませんよね。

今のKENTA選手を見て、「元WWEでどうのこうの」ってあまり関係のない気がしませんか?

 

変われる人、変われない人

内藤哲也の「他にも動くべき人間はいた」

レッスルキングダムの二夜あけ会見にて、KENTA選手の行動を「いち選手」として賞賛した内藤選手。

そこで出てきた「他にも動くべき人間はいた」という言葉。

つねに競争を煽る内藤選手らしい皮肉めいた言葉ですが、レスラーとして変われる人、変われない人には、やはり行動力が問われますよね。

たとえそれが既に出来上がったストーリー上だとしても。

 

クリス・ジェリコの「ハッタリ」

内藤選手はかつてクリス・ジェリコに対し

「スーパースターになるには、いかにハッタリが重要」

「こんな誰にでもわかるウソを堂々と世界に発信できるあたり、やっぱりジェリコはスーパースター」

と言っていました。

字面だけを見ればジェリコを馬鹿にしたような内容ですが、既定路線感の強い昨今の新日本プロレスで、ハッタリをかませるレスラーはいますかね?

僕は以前

www.prowres-jihyo.com

という記事を書きました。

簡単に説明すると、「YOSHI-HASHI、IWGPにいっちゃいなよ」「挑戦が認められなくても、内藤振り向かせちゃいなよ」って内容です。

これも見方次第ではYOSHI-HASHIのハッタリになるのかも知れませんが、プロレスの魅力ってそういうところにもありますよね。

荒唐無稽な行動から何かが始まることだってありますし、そもそも何も行動しなければ、何も始まらないわけで。

「言葉に出さなければ何も伝わらない」

「一歩踏み出す勇気」

内藤選手がベルトを獲り、もっとも期待していた一つは、「他にも動くべき人間」の行動だったのかも知れませんね。

 

KENTAのプロレスが人を惹きつける理由

マンネリの打破

ファンの支持の高い選手が居れば、それにマンネリを感じる別のファンが出て来ることは当たり前のこと。

ケニー・オメガ選手や石井智宏選手のように「内藤は嫌われている」というようなやや陰湿めいた口撃ではなく、内藤選手がファンと最も一体化する瞬間にド直球で入ってきたKENTA選手の行動力。

それが潜在的に現状にマンネリを感じているファンを刺激したことは事実でしょう。

それを「手の平返し」というのかどうかわかりませんが、既存の彼のファン以外の多くのファンを惹きつけたことは確かだと思います。

僕は特定の推しレスラーがいず、なるべくKENTA選手にも内藤選手にも肩入れしないよう書いているつもりです。

しかしながら、今回の1.5でデハポンを楽しみにしていたファンの気持ちを理解しながらも、そのパワーをKENTA選手にぶつけることこそが、「プロレスを楽しむ」ことにつながっていくのではと思う次第です。

マジになりすぎたファンが、会場で変な行動に出ないことをさりげなく祈っています。

≪END≫

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