【コラム】 世間からプロレスファンが異質に見える理由

日本のプロレス界では、年間最大のイベントである新日本プロレスのレッスルキングダム14が終了しました。

7万人を動員したこの興行にはライガー引退や初の二冠王者戦など話題も盛りだくさんでしたね。

で、プロレスのお約束ともいうべき大どんでん返しがあったわけなのですが…やっぱりちょっとプロレスファンって変わってるなって感じることがありました。

まぁこれはプロレスというジャンルの持つ特異性かも知れませんが…。

プロレスは、エンタメです

エンターテイメント

プロレスはエンタメです。

だからこそファンもそれをわかった上で楽しむのが大事。

大事というかファンも「プロレス」をすることが大事。

今回のレッスルキングダム14は史上初のドーム二連戦で、そのおおとりはIWGPヘビー級王座のオカダ・カズチカとIWGPインターコンチネンタル王座の内藤哲也のダブル王座戦でした。

結果、二冠を獲ると宣言していた内藤がオカダを破り、二冠王に輝きました。

二年前のドーム大会でオカダ相手に敗北し、涙を飲んだファンも多く、そのリベンジを果たした結果となります。

で、内藤哲也の真骨頂のマイクパフォーマンスの締めの最後で、元WWEのKENTAに邪魔されるという悲劇がおきました。

これもプロレスなので、「おやおや」という感じでブーイングを送るのがまぁ普通なんだとは思いますが、SNS上ではKENTAに心無いヤジが飛ぶわけです。なかには「こ●す」とかも。

私は思うんです、文句はKENTAにいうのではなく、新日本プロレスに言うべきでは?と。

プロレス=ガチ幻想

私は度を越えたファンの発言を見るたびに、「未だにプロレスはガチ」と思っているファンの多さに気付かされます。

ガチじゃないというと「お前選手を馬鹿にしてんのか!」って声がきそうですが…。

選手も会社もすべてが真剣に取り組んでいるからこそ、今の新日本プロレスの隆盛があり、私もファンの1人として、長年プロレスを観、課金ユーザーの1人でもあります。

いわばプロレスにとってのガチか否かは、勝敗ではなく興行を成功させるために真剣か否かです。

なので、プロレスの楽しみ方というのは、勝敗部分や過剰な演出部分をガチで考えすぎると、心に良くない。

今回、KENTAに心ない言葉を浴びせるファンの気持ちは理解できますが、それは全てストーリーの中の一つであって、彼が決めたことではない。

それを理解できないと、心の底から彼を目の敵にしてしまうわけなんです。

株式上場に向かう新日本プロレスは、プロレス=エンタメということを情報公開しないといけません。その時になって「今まで嘘だったのかよ!金返せ!」っていうファンが出て来ないとも言い切れないなって思いました。笑っちゃうようなことかも知れませんが、青筋立てて怒り狂うファンがいないとも言えない…。

世間からプロレスファンが異質に見える理由

物事が異質に見える時とはどんな時か。

それは一般的なことからずれた状態で物事が進んでいる様子、と言えるかも知れません。

私はこのブログ『プロレスリング時評』を書くにあたり、あるルールを決めています。

・「スポーツ」と書かないこと

・勝敗について熱狂して書かないこと

なぜこのようなルールを決めているかというと、プロレスはスポーツではありませんし、勝敗も決まっているいわばエンタメです。

信仰じみたようなまなざしで熱狂的に語る、そのようには書きたくない。

私としてはもっとライトな感覚で、勝敗以外の部分でプロレスを語りたいと思い、このブログを始めました。

プロレスの観方は千差万別です。

ですが、「ガチ」と信じすぎるのはいかがものかと。

「ガチ」のままでいるからこそ、度を超えた発言をするファンも出てくるこの現状。

そういう発言が世間からは「え、プロレスでしょ?なんでそんなに本気なってるの?キモ(汗)」ってなってしまうのでしょうね、きっと。

世間から全てのプロレスファンが異質に見えているわけではありません。

ですが、異質に見えてしまうファンの多くは、「プロレス=ガチ」と解釈している方が多いのかも知れませんね。