ヤングライオンから超人へ オカダ・カズチカ

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新日本プロレスでは、ドーム前の後楽園ホール三連戦が終了しました。

ドームが近づいてくるにつれ、なんだかんだ言って盛り上がってくる今日この頃。そして二週間も経てばドームは終わってしまっているという現実。

二冠戦に関しては、

内藤哲也の偉業達成

飯伏幸太の伝説を作る

が話題性になりがちですが、三連戦の最後でオカダ・カズチカはバッサリとそれを切り捨てました。

やはり真打ちというか、「圧倒的」なオーラがありすぎた。

そんな彼も、昔はヤングライオンだったんですよね。

(画像出典:新日本プロレス公式サイト)

オカダ・カズチカ

実況席にいた山本小鉄に張り手を「いただいて」海外武者修行へと旅立ったヤングライオンオカダ・カズチカ

私のヤングライオン時代のオカダ・カズチカの印象は、背が大きいけど、細くて、直線的な動きをする選手だな、というものでした。

直線的な動きというのは、陸上選手的な運動能力の高さです。飛んだり走ったりはすごい、いわば縦の動きです。

ヤングライオンなので、技数も限定され、それが本来のオカダ・カズチカではなかったにせよ、「あ、このヤングライオンも海外に行くんだな」という印象でしたね。

 

潮崎豪

ある試合をピックします。

2009年の6月20日大阪府立体育会館で行われた

GHCヘビー級王者潮崎豪vsヤングライオン”岡田かずちか”

の試合。

私はこの試合けっこう好きなんですよね。そして当時よりも今の方がもっとこの試合が好きですw

ややぽっちゃりな体型を常々指摘されていた当時の潮崎豪と、絞った今の潮崎豪

団体のエースとして期待されていた時期と、団体を渡り歩いてやや控えめな存在感になっている現在と比べるのは適切ではないかも知れませんが、私は当時の潮崎豪の方が迫力があったと思います。

一発一発が重く、リング上の表情も豊か。ムーンサルト武藤敬司やSANADAのようなラウンディング式ではなく、「ふわぁ」っと宙にあがってズドンと落ちてくるようなスケール感がありました。「このレスラーすげぇな」って思ってました。

当然、そんなイケイケなGHCヘビー級王者に対して、ヤングライオンの岡田かずちかはサンドバック状態です。潮崎豪も出し惜しみなく大技を連発し、スリーカウント

岡田かずちかもヤングライオンらしい抵抗を見せるのですが、GHCヘビー級王者とヤングライオンの格の違いは誰の目にもあきらかです。

オカダ・カズチカにも、こんな時代があったんですよね。

贔屓

話は一気に飛んで海外武者修行からの凱旋帰国。

志茂田景樹風に髪を染め体も絞って臨んだIWGPヘビー級王座戦で、見事ベルトを奪取したオカダ・カズチカ。そこからの活躍は書くまでもないのですが、これを団体の”贔屓”と見る人も多いでしょう。

盤石の王者像、レインメーカー、王座最長保持記録、最多防衛回数…

オカダ・カズチカはこれら圧倒的な存在感と実績を持つレスラーとしての認識が強いかも知れません。

勿論、それ相当のプッシュはあったとは思います。

ですが…

「いくら推してもダメなレスラーはダメなまま」

ですからね。

 

二冠戦

今回の東京ドームの二冠戦。

「下から上にあがっていく」というドラマ性は、内藤哲也飯伏幸太ジェイ・ホワイトと比べ、オカダ・カズチカには皆無です。彼ら三人が目指すIWGPヘビー級王座オカダ・カズチカの腰にあるのですから。それゆえ、話題性は他の三人に持っていかれがちですよね。

しかし、

自分の過去を多く語らず、自分の実績をひけらかすこともなく、新日本プロレスや自分自身に何が起ころうと淡々と壮絶な試合をこなし王座を防衛してきたオカダ・カズチカという絶対的な存在がなければ、

この二冠戦はなかったと思います。

ヤングライオンから超人へ

盤石の王者像、レインメーカー、王座最長保持記録、最多防衛回数…

圧倒的エリートとして見られがちなオカダ・カズチカも、かつてはヤングライオンの一人でした。

そのヤングライオンが時を経て、内藤哲也飯伏幸太ジェイ・ホワイトという三人の異なるレスラーを迎え撃つ立場になる。

二冠戦を提唱するレスラーたちに注目がいきがちですが、その注目は、オカダ・カズチカという存在があってこそ、ですよね。

私は「誰が勝っても面白ければ良い」という視点でプロレスをみている人間です。二冠戦に臨むレスラーだけではなく、全てのレスラーが万全のコンディションでドームに上がれるよう、残りの期間を過ごして欲しいものですね。

pjでした。

 

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