どうなる、インゴベルナブレス

内藤哲也をロス・インゴベルナブレスに勧誘した元CMLLのラ・ソンブラことWWEスーパースター、アンドラーデ。プッシュがあるという噂があってもなかなか現実にならない、というか大事な局面では負けているようなそんな印象。最近では行動を共にするゼリーナ・ベガともチームワークが上手くいっておらず、先行き不安定な状態です(これもプッシュの前兆?)。

そして、CMLLを解雇になったロス・インゴベルナブレス(以下ロスインゴ)のオリジナルメンバーのルーシュ。AAAで”Los Ingobernables AAA”、ROHで”La Faccion Ingobernable”と新ユニットを結成しています。CMLLを解雇されたので「Los Ingobernables」という名称は使えないはずですが、微妙に絡めてきましたよね。

ROHならまだしも、AAAはAEW寄りですよね。いつかAEWに”Los Ingobernables AAA”が?

果たしてロス・インゴベルナブレスはどうなっていくのでしょうか?

バレットクラブ=ウルフパックポーズ

プロレス界で「ウルフパックポーズ」=バレットクラブと言っても過言ではないですよね?※ウルフパック=指をきつねみたいにする形のこと※

フィン・ベイラー(プリンス・デヴィッド)も、AJスタイルズも、彼らと共に活躍したカール・アンダーソンもルーク・ギャローズ(ドグ・ギャローズ)も、彼らがウルフパックポーズをする=バレットクラブを意味しているというのは周知のこと。新日本からWWEに移っても、ギミックが変わろうとも、彼らのレスラーとしてのストーリーの中にバレットクラブが生きているという事実です。

最近ではケニー・オメガがDDT参戦時にアントーニオ本多のごんぎつねに反応するユニークな場面もありました(ごんぎつね=ウルフパックポーズに見えた?)。ちょっとだけバレットクラブにも触れてました。

団体やユニット名は違えど、その共通のポーズで意志を確認し合うというのは、それだけでも絵になりますし、レスラーのみならずファンにとっても特別な瞬間ですよね。

シナジー

普通、団体を変えればそれなりの制約があるものです。人気ユニットやキャラクターはその団体の財産であり、悪く言えば商売道具です。

しかし、WWEでThe Clubと微妙に名前を変えウルフパックポーズをするAJスタイルズやアンダーソン・ギャローズと、新日本&ROHのバレットクラブが対立や損失を生むかと言えば、そうではないんですよね。お互いの団体に上がることはないにせよ、それぞれ存在を高め合うことで良い相乗効果になっている。

そんなバレットクラブ的現象が、ロスインゴでも起こるのでしょうか?

トランキーロポーズブームが来るの?

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(画像:管理者自作)


周知のことかも知れませんが、WWEのアンドラーデも、ROHのルーシュも、最近ではリュウ・リーも寝そべるポーズをしていますよね。内藤哲也の専売特許と言われるゴロンして拳を突き上げるポーズです。

WWEでは「トランキーロポーズ」って言われてますが、アンドラーデのTwitterにはそのトランキーロポーズをリプしてくるファンがけっこう多いんです。

でも、そこまで話題にならない。

影響力のありそうな恋人のWWEスーパースター、シャーロット・フレアーにロス・インゴベルナブレスデハポンのキャップを被せても、シャーロットがトランキーロポーズをしても、あまり話題にならない。

ロスインゴという名前を出さないだけで、実はやっていることはバレットクラブとあまり変わらないのに、ロスインゴはバレットクラブほどの影響力は獲得していない。

この差は何なのでしょうね。

La Faccion Ingobernable,Los Ingobernables AAA

ルーシュが新ユニット”La Faccion Ingobernable”、”Los Ingobernables AAA”を立ち上げたことで、ロスインゴの影響力は広がりを見せると思います。ルーシュがどの程度自由に様々な団体に出場できるかわかりませんが、まとまったチームで行動できれば、CMLL時代のロスインゴよりは印象や認知度はあがるでしょう。

ですが、仮にバレットクラブのような影響力を目指すのならば、それを後押しする何かが必要になってくるのではないでしょうか。

ハポンか世界か

権利上の問題を含め、Los IngobernablesとLos Ingobernables de Japónは別物って話がありますよね。CMLLがどうなろうと、ロス・インゴベルナブレスデハポンはそのままですよ、と。グッズ出しちゃいますよ、と。

私は国内で圧倒的な人気を誇っているロスインゴが、そのまま国内のファンを楽しませることを中心に活動していくのもありだと思います。

しかし、海外の興行で、しかもビックマッチで彼らがメインを締める姿も見てみたいんですよね。海外仕様のややユニークな彼らではなく、「本気の彼らで」です。

IWGPヘビー級王者

バレットクラブの世界的な認知度は彼らのプロモーションがほぼ「英語」という利点もありますが、やはり個々のレスラーの実力ですよね。中心になるレスラーには強力な個性がありますし、いろんな意味で新陳代謝も激しいので、常にフレッシュさを失わない。

そしてまた、世界中の有望なレスラーに「プラットフォームを提供する」というタマ・トンガの言葉には、「自らのエゴとは別の屋台骨を支える気概」も感じます。

新しい才能を受け入れ、その才能を支えるメンバーがいる。レスラーのキャリアとしてはまだまだ短いジェイ・ホワイトがあれだけのびのび出来るのも、良いセンパイに囲まれた、という部分もあるでしょう。

でも、一番のスパイスはIWGPヘビー級王座の存在ですよね。

プリンス・デヴィッド以外のリーダー格の選手は、全てIWGPヘビー級王座を巻いています(コーディリーダー説は不明)。いくら存在感だけでアピールしても、やはりIWGPヘビー級王座という世界的な交通手形を手にしているのといないのでは、波及効果が違いますよね。

AJスタイルズは新日本に入る前から素晴らしい選手でしたが、IWGPを獲ったことでさらに格が上がりました。そして「前IWGPヘビー級王座」と実況にアナウンスされながらWWEに初登場した彼は、比較的早い段階でWWEの最高王座を獲るという破格の扱いを受けましたよね。そういったAJがウルフパックポーズをすると、バレットクラブがさらに存在感を増す。

ロスインゴ=Ingobernablesが世界的なユニットを目指すのならば、こういった相乗効果が必要なのではないでしょうか。

いまいち乗り切れていないWWEのアンドラーデも、ROHで最高王座を保持しているルーシュにも、そしてCMLLのテリブレにもこれから始まるAAAやROHのIngobernablesのメンバーたちにも、全てに勢いを与えるのは、「IWGPヘビー級王座を獲得すること」ではないですかね。

東京ドームで何かが変わる?

現在IWGPヘビーとインターコンチ、そしてIWGPジュニアヘビーという団体最高峰のベルトをロスインゴベルナブレスデハポンは手にできる距離に来ています。この結果次第で、ロスインゴベルナブレスとその意思を受け継いだ仲間たち、まさに「”Los Ingobernables”=制御不能な奴ら」は新しい局面を迎えるのかも知れません。

来年2020年はオリンピックイヤーで会場の確保も難しい年になってきます。集客も苦戦が見込まれますが、だからこそロスインゴベルナブレスデハポンには集客力に貢献するというだけの存在になって欲しくないですね。

私は特にロスインゴ推しではないのですが、彼らの(あるいは一部の)「ダラダラからのトップギアに入るスタイル」は近年のプロレス界にはなかったムーブですよね。世界中のリングでダラダラゴロゴロする選手が見れるって、面白くないですか?

何もかもが「世界的」とか「世界規模」とはやし立てるのは良くないことですが、さらに広がりを見せようとしている”Ingobernables”たちに期待を込めて、記事にしてみました。