プロレスと国家戦略 ナイトライフという役割

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フォックススポーツの記事の中に、新日本プロレスのハロルド・ジョージ・メイ社長のインタビュー記事がありました。そこで興味深い内容に「プロレスはナイトライフ」という言葉がありました。ナイトライフとは何か?そしてプロレスが「国家的に担う役割」は何か、を考えてみたいと思います。

(画像:著作権フリー素材)

ナイトライフとは何か?

It’s been said that Japan is very good for daytime tourism but not so much for night-life - there are restaurants and bars and that kind of thing, but not so much other types of entertainment. So even the government is saying let’s look at pro wrestling as a night-life alternative to just restaurants.

(フォックススポーツのインタビューより引用)

上記のメイ社長の言葉をあっさり要約すると「日本は日中の観光には優れているけど、夜中のエンタメはレストランやバー以外はあまりない。政府はレストランに替わるナイトライフとしてプロレスを見ている」のような感じになります。

ナイトライフというのは、簡単にいうと「夜の娯楽=エンタメ」ってことですね。

government is sayingとあるように、政府がプロレスをそう見ていることは興味深い。

「日本文化」の中にプロレスがある、ということです。

プロレスの興行時間

確かに、プロレスの興行は夕方から夜にかけてが多いです。さすがに深夜までではありませんが、夜の時間帯に見れるエンタメと言えるのかも知れません。

ここで重要なのは、ナイトライフというのは、言語に依存することなく楽しめるものってことですよね。

ホストクラブ

ミシュラン格の飲食店などはさて置き、「これって日本っぽいな」って感じるられるナイトライフって何でしょう?

サーシャ・バンクスとホストクラブ

今年の夏に「極秘来日」していたWWEスーパースターのサーシャ・バンクス。その来日中にホストクラブを楽しむ姿がTwitterにありましたよね。安直すぎるかも知れませんが、私はホストクラブは日本的なナイトライフの代表的な一つだと思うんです。国が認めるとか否かは別として、そこには独特なエンタメ性があるからです。

記憶に残るエンタメ

サーシャをホストクラブに連れていったのは誰かわかりませんが、選択肢の一つとしてホストクラブは「あり」だと私は思いました。六本木のクラブやバーも良いかも知れませんが、ホストクラブのシャンパンコールの方がよっぽど「インパクトに残る」からです。

日本から自国に帰って「良いバーがあったよ」と言う思い出話よりも「ホストクラブってなんかわからなかったけどすごかった!」という方が、聞いた方は「何それ?教えて!」ってなりますよね。私はその興味関心が大事なんだと思うんです。

余談ですが、ロボットレストランとかも良いですよね。日本人の私でもすげーって印象ありましたし。

新日本プロレスなのか、日本のプロレス全体なのか

話を戻します。

オカダ・カズチカは、マディソンスクエアガーデンでの興行に関して

「日本のエンタメが世界に通じる」

というような主旨を述べていました。マディソンスクエアガーデンで結果を出したということは、プロレスがいかに優れたエンターテイメントかを世間に認知させるきっかけにもなりましたよね。

でも、ここで重要なのは、世界的に通じるのは「新日本プロレスだけなのか」という視点です。

世界的認知度

確かに、今現在で言えば、新日本プロレスでなければマディソンスクエアガーデンを満員にすることは出来ないでしょう。有名選手の多さ、新日本プロレスワールドからの世界的認知のされ方は、他団体を大きくリードしています。

ビックマッチではなくとも、昨今の新日本プロレス後楽園ホール大会には、チラホラ外国人の方を見かけます。すでにナイトライフ的な兆しなのかも知れません。

ここ数年の実績やプロモーションのかけ方から、新日本プロレスがそういった団体になっていくことは必然かも知れません。ですが、それがより大きなプロモーション(例えばプロレスが日本の娯楽としてプロモーションされる)として世界に発信される時、他の団体にも十分チャンスはありますよね。物事は選択肢があった方がより楽しめますから。

業界のリーディングカンパニーとして

government is saying

この一文だけで「新日本プロレスが国家的なナイトライフの一つに数えられている!」という薄ら寒い勘違いはしません。政府のどのようなポジションの誰が言ったかもわかりませんし。

しかし、そういった可能性のあるジャンルであることは確かです。

飲食店や観光地など多言語の方で多くにぎわっている場所は、そこに何らかの誘導があることは確かです。観光スポットとしてメディアに載ったり、おすすめのお店としてパンフレットに載ったり。

仮にプロレスが日本を代表する文化の一つとして海外にアピールされるのならば、また新たな興行の仕方などで業界全体が活性化する可能性もありますよね。外国人選手の役割もいい意味で増える機会にもなりますし。

プロレスというジャンルがより活性化するため、リーディングカンパニーである新日本プロレスの動向が今後も重要になってくるのかも知れません。