VRとプロレス バンダイナムコ『新日本プロレスVR』

11月28日、新日本プロレスから

『新日本プロレスVR』がバンダイナムコエンターテインメント公式エンタメコマースサイト「アソビストア」にて販売決定

とのプレスリリースがありました。

様々なジャンルとのクロスオーバーが続く新日本プロレスですが、この『新日本プロレスVR』が与える影響がどのようなものになるのかを書いてみました。

※この記事は2019年11月29日に書かれたものであり、販売が始まる12月下旬ではありません。実際のVRの詳細、繰り出される技のバリエーション等は未知数の段階ということをご了承下さい※

プ女子の存在

まず、肝心な『新日本プロレスVR』の動画を観てみましょう。


【 PV公開 】バンダイナムコエンターテインメントとのタッグ! 全く新しいプロレス体験ができる⁉「新日本プロレスVR」12月下旬販売決定!!

動画でも確認できる通り、リング上で選手の気分になれる、というのがこのVRのセールスポイントです(雑)。しかも攻撃をする側ではなく受ける側の目線っていうのが、プロレスですよね。

VRに登場する選手の第1弾は“制御不能なカリスマ”内藤哲也。新日本プロレスのマーチャンダイジングの圧倒的な中心である彼が第1弾で登場するのは、当然と言えば当然です。老若男女幅広い年齢層から爆発的に支持を受ける彼の存在は、他の選手に比べ波及効果が格段に違いますし、何よりもまず商品が売れますからね。

動画の中には棚橋弘至や飯伏幸太という特に女性人気抜群のレスラーも映っており、やはりカギを握るのは女性ファン=プ女子の存在ではないでしょうか。
SNS上では、女性ファンの黄色い声がチラホラ見られます。筋骨隆々の男性レスラーが目の前に現れ、「自分のためだけに」戦ってくれる(正確には痛めつけてくれる)のです。この極私的な空間を体験できるのは、VRの強みですよね。

しかし、『新日本プロレスVR』は「人気選手が近くてうれしい」という満足感だけではなく、プロレスの本質を伝える良いツールになるのでは、と私は思っています。

それは何か。

華やかさの影には

動画の中で登場した華やかな三選手以外にも、現在の新日本プロレス、いや現在のプロレス界にはイケメンレスラーが増殖しています。こと新日本プロレスでいうのならば、昨今エンタメ寄りなきらびやかな演出も多く、リング上を「ステージ」のように錯覚するファンもいることでしょう。
楽しくて安全で多幸感のあるキラキラしたプロレスは、今までプロレスから遠ざかっていた女性や子供を引き付け、より一層ファンを拡大させています。

でも、私はこの『新日本プロレスVR』が、そういったファンの感覚をいい意味で裏切るものであって欲しい、と思っているんですよね。

当たり前のことですが、プロレスは華やかな面だけで成り立っているわけではないってことです。

敢えて技を受けるという危険性

プロレスにおける一つの表現方法として「技を受ける」というものがあります。敢えて技を受けるんです。普通の格闘ノリでいけばパンチが来たらかわしますよね?でも、この新日本プロレスVRを体験する人は、ほぼ全ての技を受けることになるんです。

普段観客として見るプロレスラーたちが、いかに「技を受ける」という恐怖と戦っているのか。このことを知れるだけでも『新日本プロレスVR』の意義はあるのではないでしょうか。

シンプルな打撃にはじまり、脳天から落ちるバスター系の技、コーナーポストの上段から落とされる大技等々。
自分の体が逆さまになり、その状態からいかに受け身を取るかなんて、普通に生きている限りでは絶対に体験できませんよね。VRなので受け身は取れませんが、実際の目線を味わうだけでもその恐怖感が伝わってくるはずです。

プロレスの基本中の基本技、ボディスラムだけでもかなりの恐怖感を味わえそうですよね。

プロレスというエンターテイメントを深く知ること

 プロレスはエンタメです。

www.prowres-jihyo.com

 プロレスはエンタメであり、最高のShowです。現在の新日本プロレスは、(一部の選手を除き)危険技をなるべく回避したエンタメ路線に寄っている分、「プロレスって本当は危険なものなんだよ」という感覚が損なわれつつあるかも知れません。
女性や子供だけではなく、多くの人がこの『新日本プロレスVR』を通して、華やかなスーパースターたちがいかに過酷なことをしているかを知ることは、とても大事なことです。

自分の好きな選手を身近に感じられる、という一面もありながら、「こんな危険なことをして大丈夫なのか」という不安に駆られるファンもいることでしょう。しかし、その不安こそプロレスにとっての「ガチ」の一つなんですよね。

プロレスは真剣(ガチ)

受け身を取る際に首の方向を間違っただけ大けがをする。
華やかな空中技との引き換えに膝が人工関節になる。

プロレスラーは常にこういったものと隣合わせです。いつもユニークなあの選手も、決して弱みを見せないあの選手も、強面で怖いもの知らずのあの選手も、男性女性全てのレスラーが恐怖や不安を超越してリングに立つ。プロレスにおける真剣さって、そういう部分でもあると思うんですよね。

『新日本プロレスVR』は新日本プロレスだけではなく、全てのプロレス団体のレスラーに通じるプロレスは「真剣(ガチ)」を体験できる良いツールになると思います。実際の痛みを知らずに体験とはなんぞやと思う方もいるかも知れませんが、老若男女幅広い層にリーチできる手段として、VRは素晴らしいツールなのではないでしょうか。

※DDTプロレスや大日本プロレスもVRプロレス動画を配信しているので、そちらもチェクしてみるとまた違った面白さがあると思います※

余談

ちなみに、『新日本プロレスVR』の発売は

第1弾として新日本プロレスの人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」 “制御不能なカリスマ”内藤哲也選手が登場する「新日本プロレスVR 内藤哲也」トランキーロセットの販売を2019年12月下旬より開始致します。(プレスリリース)

となっています。

トランキーロセットって…w

棚橋弘至の場合はラブアンドエナジーセット?飯伏幸太の場合はゴールデンスターセット?

となると…タイムボムセット(高橋ヒロム)、ダークネスセット(EVIL)、ジャスティスセット(永田裕志)、バイオレンスセット(ジョン・モクスリー)…等々人気次第で続編も出るのでしょうかね。モクスリーのが出たら突進してくるの見たいから買うかもです。

※12月の後半には実際にトランキーロセットを買ってレビューする予定です※

ちなみに私pjがVRで受けたい技は、団体は違いますがプロレスリング・ノアの丸藤正道選手の不知火・改です。